屋根置き太陽光発電をお勧めできない理由
太陽発電を屋根に乗せれば儲かると震災から業者の方々が言い続けてますが、自分は基本的に賛成出来ません。
もちろん再エネには賛成で普及が広まって欲しいのですが、5つほど理由がありこれをクリア出来ない限り反対です。
①都市部の住宅が密集している2階建ての屋根から太陽電池が落ちた時のリスク
②配線とかが故障した時に2階建ての屋根に登ってのメンテナンス費用
③雨漏りの心配
④自家消費の為の蓄電池は赤字である。
⑤年利10%の嘘
①都市部の住宅が密集している2階建ての屋根から太陽電池が落ちた時のリスク
太陽電池がしっかり固定されていたとしても、仮に落ちても大丈夫なように対策はしておくべきです。住宅が密集している所では、二階の屋根から隣の家に直撃したら大変な事になります。
都市部では二階建ての家には設置するべきでは無いです。最低でも平屋に設置。理想は田舎の平屋に設置です。
②配線とかが故障した時に2階建ての屋根に登ってのメンテナンス費用
仮に太陽電池を屋根に置いてそれが故障した場合、貴方はどうしますか?
現代の普通の住宅では屋根の上に登るだけで大変で業者に頼むと十万円とかが飛んでいく物と考えておいた方が良いです。自分で屋根に登れて数か月ごとにメンテナンスが出来てようやく元が取れると思った方が良いです。
③雨漏りの心配
きちんと工事すればすぐには雨漏りは起きないでしょうが、それが数10年も経てば、話は違ってきます。パネルに問題が無くても屋根に取り付けた固定金具付近が弱れば雨漏り個所は出てくる可能性は高いです。その時にパネルが邪魔で補修費用が上がります。パネルを外すのに費用が掛かり、パネル用固定金具の分屋根にはダメージが残ります。屋根に穴を開けない固定方法が必須と考えられますが、屋根の種類を選ぶし費用はかさみます。どんなにきちんと工事して大丈夫なのは10年位と思っていた方が良いです。
④自家消費の為の蓄電池は赤字である。
最近よく流行ってるのは、売電後は蓄電池で儲けましょうとありますが、儲からないです。蓄電池の値段が高すぎて、安いディープサイクルバッテリーでも元が取れません。まして高価なリチウムイオン電池では大赤字です。電気自動車用のリチウムイオンバッテリーを中古で購入しDIYで使用しても元が取れません。業者は蓄電池の寿命を10年と言い計算しますが、貴方の最新の技術が使われているスマホの蓄電池は何年持ちましたか?だんだん電池が弱っていくでしょう?それと同じことが起きます。
蓄電池を進めて来る業者=顧客の利益の事を考えない業者と言って良いです。
⑤年利10%の嘘
単純計算で10年で元が取れるとよく言いますが、貯金の金利と違い、設備の寿命を考えないと駄目です。元金の価値が段々と減ることを想定した方が良いです。特にパワコンの寿命は10年なので10年後のパワコンの価値はほぼ0円とみた方が良いでしょう。残るのは古くなった太陽電池です。これは効率は下がっていきますがまだまだ使えます。ただ新品の2分の1~3分の1の価値になっている事を想定した方が良いです。
太陽光発電において年利10%=年利数%と思った方が良いです。
予想外の費用も掛かると想定し年利15%位出て始めて、設置するか検討した方が良いです。まず業者に注文した時点でこの利率は出ないでしょう。ただ年利10%以下でも再エネをボランティア的にやりたいのであれば歓迎はします。
結論
住宅密集地を避けた平屋で年利15%以上でるのであれば設置しても良さそう。
基本的に年利15%以上出せる可能性があるDIYで設置して始めて利益が出る物で基本はボランティアと思った方が良い。
自分で太陽電池を設置していて、こういう結論になりました。
また、屋根置きではありませんが10KW以上50kw未満の全量買い取りは終わり、余剰電力しか売れなくなりました。50KW以上は数百万掛かるキュービクル必須なので利益出すのは難しいです。10kw以上でも蓄電池を使わないで工場や会社用の自家消費でなら採算を取れる可能性はあります。